アンドーコーポレーション有限会社様
ネコ型配膳ロボットラッピングデザイン

 

リクエスト

宮古市内を中心に複数の飲食フランチャイズを経営するアンドーコーポレーション様から、洋食ファミレスチェーン「トマト&オニオン」内で使用しているネコ型配膳ロボット「BellaBot」のラッピングデザイン制作をご依頼いただきました。

「BellaBot」は自動配膳を行いながらも、豊かな表情や落ち着いた声で「ご注文ありがとうにゃ」と話しかけるなど、可愛らしい接客でお客様とのコミュニケーションを図っています。しかし、白一色の無機質な外見は、アメリカンダイニング風の店内デザインと調和せず、オーナーの安藤さんはこの点に課題を感じていました。「BellaBot」のメーカー純正のラッピングデザインは数パターンありましたが、いずれも店舗の雰囲気に合わず、「トマト&オニオン」らしさを反映したオリジナルデザインが求められました。

 

クリエイティブの視点

日頃からアンドーコーポレーションの会社案内やコラボメニュー表の制作で「トマト&オニオン」を訪れていた私たちは、店内で愛嬌を振りまきながら配膳する「BellaBot」に、単なる配膳ロボット以上の親しみや存在感を感じていました。

安藤さんとの制作を通じて、「トマト&オニオン」への深い愛着とこだわりを理解していた私たちは、「BellaBot」を単なる機械ではなく、スタッフの一員として位置づけることにしました。その発想から、スタッフと同じ制服を着せるというコンセプトが生まれ、店舗の一体感を高めるデザインを目指しました。

複数のデザイン案を提案する中で、安藤さんが選ばれたのは、黄色のギンガムチェックが特徴的な旧制服をモチーフにしたデザインでした。安藤さんにとって、「トマト&オニオン」の創業時に着用されていたこの制服デザインは、思い出深いものだったようです。

今回の制作でこだわったのは、デジタルデータではなく、手描きのラフでデザイン案を共有したことです。フリーハンドで描かれたラフを通じて、クライアントに完成形を想像する楽しさを体験してもらえればと思ったのですが、これは、これまで築いてきた信頼関係があったからこそ実現できたアプローチだったと感じています。

少しレトロな制服に身を包んだ「BellaBot」は、今やスタッフや常連のお客様はもちろん、初めて訪れるお客様にも親しみやすい存在となり、ファミリーレストランの“アイドル”として活躍しています。

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