共和水産株式会社様
県外向け会社案内パンフレット


用紙:
ホワイトニューVマット 90k
寸法:A4T
色数:4c/4c

 

リクエスト

宮古市の水産加工会社である共和水産様から、会社案内のリニューアルの依頼がありました。

既存の会社案内は、前回の作成から10年近くが経過し、業務内容や範囲が変化したため、使用する機会が少なくなっていました。

そのため代表取締役専務である鈴木良太さんは、現在の業務内容をシンプルに伝えていく新しい会社案内の必要性を感じていたようです。

制作にあたり、鈴木さんからいただいたリクエストは主に2点。「既存の販促チラシと連携をしやすい仕様にしたい」、「B to Bというターゲットを考えると、会社の概要だけではなく、会社や工場の生産能力に関する情報の掲載を重視したい」というもので、まずはクラアントの業務内容の洗い出しからスタートしました。

 

クリエイティブの視点

企画を詰めていくにあたり、外せないと思えたのが鈴木さんの営業スタイルでした。実はこの鈴木さん、販促PRの現場では「イカ王子」と名乗り、金ピカの王冠をかぶって三陸の魚を宣伝するという扮装キャラで活動してきました。簡単に言ってしまえばちょっとした有名変人(失礼)なのです。

ですので、やはりこのイカ王子キャラは活かすべきだろうということだけはチーム内で異論がなかったと思います。とくに、くどいくらいのイカ王子の熱意と仕事に対する真摯な姿勢をベースに共和水産を伝えることを意識しました。

仕様については、あえて冊子にはせず、1テーマをA4判両面で紹介するつくりとし、それを4テーマ合計4枚で構成することにしました。内容更新の際には再度印刷が必要になる冊子形式と異なり、この仕様は商談相手に合わせて内容を入れ替えたり、既存の販促チラシと併用したりと柔軟な使い方が可能となります。

内容については、共和水産の会社の「能力」を「チカラ」として、安全、企画・コラボ 、生産、三陸宮古に分類。この4つの「チカラ」を読みやすさや分かりやすさを意識してコラム形式で表現しました。また、ビジュアルの引きを作るため、表紙4面で共和水産の世界観をポスターとして見せることにしました。

さらに、ペラモノの会社案内を収める紙ファイルにもひと工夫もふた工夫も施しました。それが、紙ファイルにデザインされた「イカ王子微笑みの三陸宮古商談ツアー」という旅行プランの宣伝広告です。もちろん、こんなツアーはありせんが、「工場まで見学に来れば商談は100%決まる」という鈴木専務の自信満々なお言葉を、「それなら、これでしょう」とわたしたちに解釈してみました。

ちょっとしたジョーク的な内容ですが、「イカ王子」として活動を続ける鈴木専務であれば、この架空の旅行ツアーで実際に人を岩手まで呼んできそうだなと本気で思っています。

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