信金中央金庫バンコク駐在事務所様
「EN-MUSUBI」リーフレット

 

用紙:OKトップコートマット110kg
寸法:A3Y
色数:4c/4c
製本・加工:二つ折り

 

リクエスト

信金中央金庫バンコク駐在事務所様より、タイ・バンコクでのテストマーケティングや観光誘致などをサポートするサービス、「EN-MUSUBI」を紹介するパンフレット作成をご依頼いただきました。

このサービスは、海外展開を検討されている中小規模の事業者や自治体をターゲットとし、タイ市場への挑戦やインバウンド促進を目的とした試験的な販売、PRを支援するものです。

ご担当者様からは、海外展開に関心のある方々へ説明する際に、ガイドのように補足的に活用したいというご要望をいただきました。画期的なサービスとして興味を持っていただくことはもちろん、内容が明確に伝わり、活用しやすいデザインが求められました。

 

クリエイティブの視点

EN-MUSUBI」はサービスであると同時に、現地の方が日本の新たな魅力に出会う空間でもあります。この両側面が伝わるよう、「EN-MUSUBI」を構成する要素をデザインという手法を使って整理することが、今回の誌面構成における重要な視点でした。なお、「EN-MUSUBI」のロゴについてはご提供いただいたものとなります。

パンフレットの仕様は、内容のコンパクトさと活用シーンを考慮し、見開きで展開できるA3二つ折りとしました。嵩張らないシンプルな形状は、説明を受けるお客様にとって持ち帰りやすいという利点があります。

誌面構成のアプローチとしては、サービスの内容を「もれなく、だぶりなく」伝えるということを最優先としました。なぜなら今回のような「ビジネス・サービス」を伝える誌面では、情報の不足や不明瞭さは致命的な落ち度となるためです。正確で的確な情報を伝えられるよう、内容の理解と整理を丁寧に進めることが求められました。

構成については、お客様がサービスを理解しやすいよう、大枠から詳細へと流れを紐解くかたちで組み立てました。サービスができた背景、サービスの概要やメリット、そしてそれを補強するサポート体制と項目を分けて記述し、店舗・設備の説明や料金表、活用事例によってイメージをより具体的にする構成としています。

また、こうして整理した内容を表現する素材をどのように集め、活かしていくかということもポイントになりました。特に写真素材は、什器やデジタルサイネージ等の設備を具体的に説明するために必須の要素でしたが、タイ・バンコクに赴いての現地撮影はできないため、クライアントに撮影を依頼することになりました。専門家ではない方へのディレクションは難しい課題ですが、自分たちで素材を集められない状況でいかに狙った素材を提供していただくかを考える良い機会となったように感じています。

撮影にあたっては、正確な情報収集が不可欠でした。サービスのコンセプト資料に始まり、店舗デザインや什器の特徴がわかる資料などをご用意いただき、それらをもとに、実際の図面に書き込む形で、カメラのアングルや欲しいカットを具体的にリクエストしました。実際の撮影では、幸運にもご担当者様が撮影経験のある方でしたので、こちらの意図を的確に汲み取った写真素材をご提供いただくことができました

質の良い素材を用意することはクリエイティブ・ワークの基本になりますが、今回の案件ではクライアントと協力しあうことで、一定水準以上の素材を確保できたと感じています。何より、情報の整理を丁寧におこなうことで、「ENーMUSUBI」を利用される方々の目線に立ったパンフレットになったのではないかと思います。

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