浜のお台所 はまきち様
キッチンカー看板

リクエスト

飲食店で勤務した経験を持つクライアントから新事業として始めることになったキッチンカーの看板作成の依頼をいただきました。

観音開きの扉が特徴のキッチンカーで、その扉を開けるとその奥に受け渡し窓があるような設計と伺いました。はまきちさんのイメージでは、この観音扉の片側で、主力商品である、三陸の海の幸をふんだんに使った「海鮮焼きそば」をPRし、もう片方の扉には旬の食材やイベントによって変えるメニュー表を貼りたいとのことでした。

当然のことですが、イベントや道の駅での出店を想定されているため、広い会場や他のキッチンカーと並んだ際にも、一際目立つようなデザインにして欲しいとの要望がありました。

 

クリエイティブの視点

はまきちさんは、キッチンカーを通じて「三陸の海鮮の魅力を伝えたい」という強い思いをお持ちでした。そして、その思いが、はまきちさんが提供する豪華な海鮮をたっぷりと使うメニューに現れていました。

一般的にB級グルメとされる焼きそばですが、はまきちさんが作る焼きそばはひと味もふた味も違うものでした。焼きそばの具となるホタテ、イカはもちろん三陸産。しかも、わざわざ地元漁師から買い付けるというこだわりぶりで、そうした素材が惜しげもなくゴロゴロと入っている贅沢な一品でした。

こうした世界観を看板のなかに落とし込むためには、強いインパクトをもたらす表現でありつつも「高級感」を大事にして考えていく必要がありました。

そこで、看板も屋台によく使われるような賑やかなものではなく、高級和食店をイメージさせるような黒を基調とした格調の高さを目指しました。撮影はこの狙いに沿って計画し、イメージ通りの焼きそばの姿を捉えることができたと感じています。

また、メニュー表については、マグネット方式で張り替えるという案も考えられましたが、コストや今後の提供メニューの入れ替え等を視野にいれ、今回はラミネート加工によるメニュー表を入れ替えて使う方法を提案しました。事業が進む中で商品の方向性が固まった時点で再度看板の見直しを行うこととしました。

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