東北冷凍販売有限会社
魚邑 ブランドサイト

 

リクエスト

東北冷凍販売有限会社様は、秋田市で40年以上にわたり、冷凍食品を中心とした宅配事業を展開されてきた会社です。取り扱う商品は多岐にわたりますが、なかでも天然のクルマエビを使用した「天然くるまえびふらい」は、東北冷凍販売有限会社様の看板商品として、宅配はもちろん、ネット販売でも人気を集めています。

今回ご依頼いただいたのは、主に西京漬けなどの漬け魚を中心とした高級商材シリーズ「魚邑」のリブランディングです。

「魚邑」は、創業者である先代社長自らが立ち上げたブランドです。誠実なものづくりを目指し、世界各地から魚を集め、吟味し、そのおいしさを追求してきました。クライアント様からのリクエストは、この「魚邑」が積み重ねてきた歴史を大切にしながら、改めてその誠実なものづくりと、おいしさへの姿勢を伝えることでした。

 

クリエイティブの視点

リブランディングに入るにあたり、まずは「魚邑」を取り巻く状況を理解するため、クライアント様とのミーティングを重ねました。その中で見えてきたのは、現在の「魚邑」のクリエイティブを、代表の姉崎一輝様が一人で試行錯誤しながら続けてきたという事実でした。

姉崎社長は、クリエイティブワークを専門としてきた方ではありません。しかし、飲食産業に関わってきた経験を活かしながら、楽天市場で着実に売上を伸ばしてこられました。そこにある写真や言葉、販売ページは、必ずしも洗練されたものではなかったかもしれません。それでも、それらは姉崎社長の実直で誠実な人柄をそのまま映しているようにも感じられました。

また、競争の激しいECの世界でゼロから売上をつくってきたという事実。その実績には、何より強い説得力がありました。

そこで弊社が担うべきクリエイティブは、大きなことはしないことが大切だと感じました。これまでの「魚邑」の営みを否定して新しいものに置き換えることではなく、姉崎社長が積み重ねてきた試行錯誤を丁寧に整理し、精度を高めながら、「魚邑」の魅力をより伝わるかたちへと整えていくこと。それが今回のリブランディングにおける大きな方向性となりました。

その中で重要なミッションとなったのが、高品質なシズルカットの撮影です。これまで商品のシズル撮影は姉崎社長自らが行っていましたが、写真表現の部分にはプロフェッショナルな技術によって高められる余地がありました。

そこで、弊社の強みである写真撮影の技術を最大限に活かし、「魚邑」シリーズ全商品のシズル撮影を行うことになりました。今とはなっては少し入れ込み過ぎた感もないわけではありませんが、この撮影のために本格的なプロ用の魚焼きグリルを導入し、焼き上がりの質感、脂の照り、身のふっくらとした表情までを丁寧に追い込む、大掛かりな撮影プロジェクトとなりました。

写真のトーンについても、競合他社の表現をリサーチしながら、慎重に方向性を探っていきました。その過程で改めて問う必要があったのが、「魚邑」はどのようなブランドなのか、ということです。

写真は、いわば目で見る言葉です。どのように撮るかは、その商品をどのように届けたいのか、どのように食べてもらいたいのかというブランドの思想と深く結びついています。

検討を重ねた結果、最終的に見えてきた「魚邑」の姿は、料亭や高級旅館の特別な一皿ではなく、普段の食卓で「おいしい魚のおかず」として長く愛される存在でした。

その方向性をもとに、盛り皿のテイストや付け合わせのお惣菜、食卓全体の空気感までを具体的に組み立てていきました。過度に高級感を演出するのではなく、日々の食卓に自然に並び、それでいて確かなおいしさを感じられること。そのバランスを大切にしながら、ビジュアル表現を整えていきました。

シズル撮影と並行して、「魚邑」ブランドの新たな包装紙のデザインも行いました。さらに撮影終了後は、魚邑ブランドの特設Webサイトや中元チラシの制作へと展開していきました。

これらの一連の制作においても、「普段の食卓で、おいしい魚のおかずとして長く愛される姿」というブランドイメージを共有できたことで、写真、デザイン、コピー、販促物まで、統一感を持って進めることができたと感じています。

今回のリブランディングは、ひとまずひとつの着地を迎えましたが、今後は新商品開発などにも継続して関わらせていただく予定です。
これからも、クライアント様の誠実なものづくりを深く理解し、その価値がより確かに伝わるよう情熱的で高品質なクリエイティブワークで伴走していきたいと考えています。

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