用紙:OKトップコートマットN90k
寸法:A4T
色数:4c/4c
リクエスト
宮古観光文化交流協会様より、岩手県宮古市の景勝地・浄土ヶ浜で開催されるサウナイベントの広告チラシ制作をご依頼いただきました。
今回のイベントの内容は、愛知県名古屋市にあるサウナの聖地「ウェルビー」様が所有するトラック型モバイルサウナ「WATら」を浄土ヶ浜の海岸沿いに設置しておこなうというものでした。ユニークな試みである一方、初開催のためイベント写真や広報素材がなく、さらに開催までの準備期間が限られているという課題がありました。そのため、弊社が所有しているビジュアル素材を使いながらも、“新しいイベント”を直感的に伝えることが求められました。
クリエイティブの視点
この制作で最も重視したのは、サウナ特有のサブカルチャー感と、岩手県随一の景勝地・浄土ヶ浜の神秘的な雰囲気を融合させることでした。
チラシのデザイン構成は、表面にインパクトのある写真と力強いコピーを配置し、視覚的な引き付けを重視。裏面には、手描き風のイラストを用いてイベント当日の会場イメージや体験内容を表現し、サウナ文化特有のユーモアとサブカル感を演出しました。
今後の継続したイベント開催を視野に入れ、イベントのアイデンティティを確立するためにロゴも制作しました。浄土ヶ浜の名前の由来である「さながら極楽浄土のごとし」という表現と、サウナ浴のピークとも言える「整う」感覚を共通点と捉え、イベント名を「浄土ヶ浜極楽サウナ」としました。
ロゴデザインには浄土ヶ浜の象徴的な風景をイラスト化し、文字情報にはメリハリをつけました。「極楽」のタイポグラフィにはサウナで緩む身体をイメージさせる曲線的なデザインを採用し、「サウナ」の部分はゴシック体で力強さを表現しました。
コピーライティングにおいては、二日間限定の特別感を強調するため、聖徳太子の「日出づる国の処の天子」という言葉を引用し、キャッチコピーとして活用しました。
さらに、このビジュアルを基に、SNS用の動画や画像も制作しました。オンライン・オフライン双方での広報展開を強化し、イベントへの集客を最大化する戦略をとりました。
今回のアプローチにより、単なるイベント告知ではなく、「浄土ヶ浜極楽サウナ」というブランドとしての認知を高め、今後の定期開催につながる基盤を築くことを目指しました。